パリ同時多発テロ事件が起こってから1年が経ちました。

多くの犠牲者を出した劇場『バタクラン』は、先週土曜日、スティングのコンサートで1年ぶりに息を吹き返しました。フランス語で「彼らのことを僕らは忘れない」と言って黙とうしたスティング。心にグッと来るものがありました。

約2年前のシャルリー・ヘブド襲撃事件、1年前のパリ同時多発テロ、そしてこの夏のニースでの惨劇もあり、フランスでは相変わらず厳戒態勢が続いています。

学校でも警備は強化され続けています。うちの子供達が通っている現地の公立校(幼稚園と小学校)で取られている対策は次の通りです。

1. 校門にビデオフォンが設置された。4
2. これまで、幼稚園クラスでは教室の入り口まで親が行って、子供たちの送り迎えをしていたが、今年の9月からは校門での引き渡しになった。ただし年少さんは今まで通り教室前で送り迎え。(先生が年少さんクラスを連れて校門まで行くのが面倒らしい)
3. 送り迎えの時間帯は必ず警官が校門前で警備している。
4. 全教室に固定電話を設置。もちろん先生も携帯電話を常備。防犯ブザーも各教室にある。
5. 静かに避難する訓練をしている。園児には「声や音を出したら負け」というゲームだ、と言って避難訓練をしている。

こうして書き出してみると、物騒な時代に生きていることを改めて感じ、とても悲しくなります。何が起こるか分からない世の中ですが、子供たちには強く明るく生きていってほしいと心から願っています。