先日、大分大学教育学部の川田菜穂子准教授が、フランス不動産市場に関するヒアリングのためにいらっしゃいました。

川田准教授は住宅問題を研究対象とされており、その分野の国際比較にも力を入れておられます。4年半前に初めてヒアリングのご依頼を受けた際には、私のような一介のファイナンシャル・プランナーがお受けしていいものかどうか迷いました。でも「日本の研究者とは違った立場からの意見を聞きたい」と仰ってくださったので、フランスの不動産市場や社会的住宅に関する政策についてご説明させていただくことになりました。こうして始まったご縁が長く続き、お会いするのは今回が4回目です。

見た目は可憐なお花のような川田准教授ですが、お話しするとその聡明さに思わずはっとさせられます。ヒアリングでは私の方がご説明させていただく側であるにもかかわらず、毎回、こちらが勉強させていただいてます。「さすが研究者!」という感じで、私がフランス住宅事情の話をしている間、川田准教授は話を聞いて理解するだけでなく、ご自身の知識と照らし合わせて分析も同時に行い、尚且つ非常に鋭い質問まで考えていらっしゃるのです。私がだ~っと一つのテーマを話し終わり口を閉じた瞬間に、彼女の口から日本とフランスの違いとその理由についての簡潔な説明、そして気の利いた質問まで出てくるのには感動します。ヒアリングの時間中、ずっとそうなんですよ。凄すぎです。また、お会いする度にフランスの不動産事情をまとめたレポートをお渡しして、そのレポートに基づきながらお話をさせていただいているのですが、私が話し終わる頃、レポートは川田准教授のメモ書きで余白部分が真っ黒になっている、という技(!)もお持ちです。

「人の話とはこうやって聞くものなのか」と非常に勉強になりますが、私がそれを実践できるようになるまでには、まだまだ相当な修行が必要かも。少しでも近づけるよう、私もこれから心がけてみようと思っています。