昨日、中道・右派の大統領候補者を決めるための予備選の第1回投票が行われました。当初は全く地味な存在だったフィヨン氏がこの10日間で急激に支持率を高め、何と44%以上の票を獲得しました。上位3人の候補者の結果は次のようになりました。

フィヨン氏 : 44.1%
ジュペ氏 : 28.6%
サルコジ氏 : 20.6%

トランプ氏の勝利もあり、「移民排除に関する厳しい政策を掲げるサルコジ氏に票が集まりやすくなるのではないか?」という意見もありました。しかし実際に起こったことはそうではなく、移民問題にはきちんと対応したいけれど、過激なサルコジ氏の態度を毛嫌いする、という人たちの票が、フィヨン氏に集まったような結果となりました。また中道・右派の中では比較的左派よりの考え方を持つジュペ氏よりは、フィヨン氏に投票しよう、と考えた人も多かったようです。

サルコジ前大統領は今回の敗退を受けて、政界引退の意向を表明しました。

トランプ氏の勝利により極右に傾くのではなく、右翼台頭に対する危機感を抱く人が増えた、というのがフランスの現実であるように私には思えます。

先週、マクロン前経済・産業・デジタル相が、大統領選への出馬を表明しました。左派の中では右寄りであるマクロン氏は非常に人気が高く、ビジネス界からの信頼も厚いです。まだ38歳という若々しいマクロン氏は大統領選でも相当な健闘をみせるかもしれません。

とは言え、世論調査によりますと相変わらず「中道・右派の勝者が次期大統領になる」と考えている人が大多数です。前回の当社のコラムではジュペ氏とサルコジ氏の経済政策の比較を行いましたが、サルコジ氏が敗れてしまったので、新コラムにてジュペ氏とフィヨン氏の経済政策比較を掲載いたしました。ご興味のある方はぜひこちらからご覧くださいませ。