10月19日から11月3日まで、子供たちの学校のバカンスでした。2週間、旅行に出かけ十分にリフレッシュした後、帰宅したら、あまりの寒さで風邪をこじらせてしまいました。ブログの更新も滞ってしまい、大変失礼いたしました。

先週、在仏日本大使館のメールマガジンに、パリ市内の犯罪が増加していることが記載されていました。2019年1月~9月までのパリ市内の空き巣被害は、2018年の同時期に比べて7.2%の上昇だそうです。

先週、そのことに関わるような、ちょっとびっくりすることがありましたので、今日はその話を皆様とシェアさせていただきたいと思います。

数日前に友人と我が家でお話をしていた時、
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴ったので出てみると
「煙突掃除の者です。煙突を定期的に掃除することは義務化されています。証明書もすぐに出しますよ」
と知らない人がインターフォンを通して騒いでいます。
「煙突掃除の予約なんて取っていません。」
と冷たく言い放つと
「お分かりじゃないようですね。これは義務なんですよ」
と言い張る相手。
しかもインターフォンを切っても、再び呼び鈴を鳴らしてくるのです。
玄関前に知らない人を上げるのは絶対に嫌ですが、このままインターフォンを鳴らし続けられるのも嫌だったので、玄関先まで下りていくことにしました。

建物の下に降りる前に念のため主人に
「煙突掃除の予約なんてしてないよね?」
と電話をすると
「してない。そいつらは空き巣の下見に来ている泥棒に違いない。絶対に家には入れるな!」
と焦った声で言われました。

玄関に到着すると、騒ぎを聞きつけたらしい管理人もそこにいて、煙突掃除の道具を持った、いかにも怪しい二人組が並んで立っています。

管理人も居合わせる中、完全に疑惑の目を向ける私を見て、いきなり自称『煙突掃除の人たち』は弱気な態度になり、「僕たちは今日、この地区にずっといますから、予約をお取りいただければ何時だってお伺いします」とへこへこする始末。

「予約を取ればの話でしょ。私はあなたたちと予約なんて取っていません。そもそも人の家に予約もなしにこんな風に突然訪ねてくるもんじゃありませんよ!さようなら」
と私が不機嫌にきつく言うと、管理人さんも
「聞いたでしょう。さぁ出て行ってください」

彼らはすごすごと出て行きました。

あのように「義務です!」とかインターフォン越しに強気な口調で言われて、つい相手を招き入れてしまう外国人は、世の中に沢山いる気がします。そのようにして、うまく家に入りこめたら、自称『煙突掃除屋』は物色したり、間取りや防犯体制をしっかりチェックして、後日、空き巣として出直してやって来るのでしょうね。本当に怖いです。

ちなみに暖炉を使っている人にとっては煙突掃除は義務ですが、我が家のように暖炉はあるけれど全く使っていない人は掃除をする必要はありません。そもそも煙突関係の災害を防ぐための掃除ですから、使ってない人にとっては煙突事故など起こりえませんしね。

「予め来訪が分かっている人以外、絶対にドアを開けない」というのは安全上、非常に大切です。敵はあの手この手を使ってきますので、フランスで暮らし始めたばかりの方々は特にお気を付けくださいませ。