激しいコロナ第二波に襲われているフランスでは、10月30日から再び外出制限が施行されています。今回の外出制限では、幼稚園や小中高校が閉校されないことが決まったため、テレワークをする親は、ほっとしています。

今現在「日常生活やテレワークにどうしても必要だ」と政府が認めた商品を販売するお店は営業許可を受け、普通に開店しているのですが、それ以外の店舗は外出制限期間中、営業することができません。小さな店舗の中では、この2度目のロックダウンが致命的となるところも多く、不満の声があちこちから上がっています。

パソコンやプリンターなどを販売する大手チェーン店FNACは、『テレワークに必要な商品を販売している』という理由から、今回の外出制限中は営業許可を得ることができました。それを知ったフランス全土の本屋さんは激怒しました。なぜならFNACは書籍も販売しているからです。あまりの反発に政府はFNACや大型スーパーなど、営業を許されているお店でも書籍の販売を禁止することに決めました。

話はこれだけでは終わらず、「大型スーパーでは子供のおもちゃや化粧品、お花なども売っているじゃないか。小さなお店は営業停止で大赤字なのに、スーパーならこれらの商品を売ってもいいとは、不公平極まりない!」と他の業界のお店の人達も怒り出したため、結局明日(11月4日)からはスーパーでも、政府が認定した必要不可欠な商品のみしか販売できないことになりました。家のすぐ近所にスーパーのMonoprixがあるのですが、大勢の店員さんたちが『明日からは販売できなくなる商品』を棚から片付けていて、物凄く忙しそうにしていました。

ロックダウンで打撃を受けている小さな店舗の経営者に向けてフランス政府は「この機会にネット販売を始めてみては如何ですか?政府が応援しますよ」という意向で、様々な措置を政府サイトにて提示しています。ピンチをチャンスに変えるお店ができるだけ沢山出てくれることを心から願います。

話は変わりますが、今日はいよいよ米大統領選の投票日ですね。マーケットはバイデン氏の勝利を織り込んでいるようですが、どうなることやら。。。相場が荒れると、またもの凄く当社の仕事が忙しくなるので、かなりドキドキしています!