先日、娘のお誕生日会を開催しました。子供たちはとても喜んでくれたのですが、色々な意味でフランスらしさが炸裂していましたので、今日はそのお話を書きたいと思います。

うちの子供達のクラスメートたちがお誕生日会をする場合、(1)自宅で開催して子供用イベント担当の人を雇うか、もしくは(2)子供用プレイスポットで全部オーガナイズしてもらう、というどちらかのパターンが多いです。我が家は後者の『プレイスポットでオーガナイズしてもらう派』です。とは言え、ここはフランス。手取り足取りのおまかせサービスではないので大変でした。

まずは招待状を配ることから始まるのですが、お誕生日会の3週間前に招待状を渡し、「 XX日までに出欠のお返事してください」と明記したにも関わらず、これがなかなか返事が来ない!

遅い返事の理由は色々で、下記のような感じでした。
・ 招待状をなくしてしまい、私の電話番号が分からなくなり返事がすぐにできなかった。
・ 子供本人に「行くよ」と伝えさせたから、親は連絡しなくていいと思っていた。
・ (お誕生日会は水曜の午後だったので)夫婦どちらが会社の休暇を取って子供を連れて行くかで、もめた。
・ 招待状を配る際に手違いがあったようで、名前のよく似た違う子の元に招待状が渡ってしまっていた。しかもその子が10日間、招待状をキープした後で、そのことが判明し、かなり遅れて招待状が本来の受取人の手に渡った。一瞬、「間違えて招待状を受け取った子も誘おうか」と思ったものの、一緒に遊んだことがほとんどない男の子だったので、間違って受け取った子には丁重に謝りました。

お返事は遅いながらも結局、招待した12人のお友達は全員来れることになり、娘は大喜び。ところが当日、会場に着いても建物の扉は閉まっている、担当者はいない。それなのにお友達はどんどん到着し始め、焦りました。しばらくして子供の一人が、建物の中に入れるドアを発見。ドアを開けてみると、うちの子の名前と矢印が書かれた看板がありました。

矢印に従い、会場に到着すると、ようやく担当者を発見!ところが私たちを見るなり「え~!もう入って来ちゃったんですか?予定していた流れでは、まずは子供達全員が建物の外で集まった段階で、私が『こんにちは。私は今日みんなと遊ぶマジシャンです』と言いながら登場するはずだったのに・・・。もう入って来ちゃったから、仕方がない。今から私が面倒見ますけど」と不満顔。そんなこと言われても、そもそも『予定していた流れ』なんて聞いてないんですけど、と思いつつ、まだ到着していない子供達がいたので、私は寒い中、建物の外でみんなを待つことに・・・。しかも1時間近く遅れて来た子が一人いました(泣)

パーティーは5時半までだったのですが、これはお誕生日会の終わりと同時に、オーガナイズしている職員の終業時刻をも意味しておりまして(苦笑)、まだ全員の親が迎えに来ていなかったにも関わらず、建物の外に早々と追い出されてしまいました。寒いのに~!

親としては「なんだかな~」ということが多かったのですが、お誕生日会自体は非常にうまくいったようで、娘もお友達もみんなすごく喜んでくれました。翌日、娘に「みんな何か言ってた?」と聞いたら「うん!来年のお誕生日会も絶対に行くからね、ってみんな言ってた!」と元気よく答えてくれました。「ありがとう」とか「楽しかったよ」とか言われたかな?と思っていたのですが、そう来たか、と少々驚きましたが(笑)、何はともあれ子供たちが喜ぶことがお誕生日会の一番大切なことなので、大成功と言えるかも。無事に終わってホッとしました。