我が家では息子が週2、娘が週1でスイミングに通っています。うちの近所には本格的なスイミングスクールがないため、わざわざ片道30分かけて遠くのスクールに週3で送り迎えしています。大変すぎる・・・。

毎回、バルコニーから子供の練習風景を見ているのですが、日本の教え方とはアプローチが全く異なり、「何だかな〜」と思うことが多いです。

息子は去年の9月に『水に慣れてはいるけれど、泳げない子クラス』に入り、今年の9月からは『選手準備コースの1つ手前のクラス』に上がりました。そして娘は、ちょうど1年前に息子が入っていたのと同じクラスにいます。

日本だったら、きっとバタ足から始めて、できるようになったらクロール。そしてクロールもマスターしたら平泳ぎ、という感じで、まさにステップ・バイ・ステップで進んでいくのでしょうが、我が家が通っているクラブでは、それぞれのテクニックが完璧に程遠くても、とにかく初めから一通りのことをやらせます。

例えば『水に慣れてはいるけれど、泳げない子クラス』では、初回レッスンで早くも背泳ぎをやり始め、2回目のレッスンからは飛び込みの練習も加わります。しかも驚くなかれ、先生は指導中、決して水の中には入りません。水深3メートルの50メートルプールで『水に慣れてはいるけれど、泳げない子達』が、おぼれてるんだか泳いでるんだか、かなり怪しいフォームでもがいているのを、洋服を着てサンダルを履いた先生が、プールサイドから指導するのです。

あまりにも苦戦している子がいる場合、先生は物干し竿のような長~い棒を子供の側の水の中に突っ込み、その棒を子供が掴んだら、先生がプールサイドまでびゅーんと引き寄せて一件落着、となります。うちの娘も最初の頃は何度か棒で引き寄せられていました(笑)

水深3メートルで足が付きませんから、「途中で立つ」ということはできません。なので『水に慣れてはいるけれど、泳げない子クラス』の子供たちは疲れると、プールサイドに一瞬、掴まって「ふ~っ」と一休みした後に再び泳ぎ始めます。初めて練習風景を見た時は、「泳げない子を足の付かないプールの中に放り込めば、何とかなるものなんだな」と心から驚きました。

1クラス10人くらい(息子のクラスはそれ以上)いるので、もちろんきめ細やかな指導はなし。「こういう風に泳ぎなさい。はい、スタート!」と先生が練習内容を説明した後、子供たちはひたすら休む間もなく泳がされ、先生は時々プールサイドから泳いでいる子に向かって「もっとこうしろ」と一言アドバイスをします。先生に個人的なアドバイスをもらえようがもらえまいが、とにかく泳ぐ。そして向こう側に到着したら次の指示に従い、再び次々泳ぎ始めます。

『選手準備コースの1つ手前のクラス』の息子は、1回のレッスンで500メートルくらい泳いでいます。娘のクラスは今のところ、プールサイドに時々つかまりながらトータルで100メートルくらいってとこですね。

毎回500メートルも泳いでいる割りに、相変わらず息子のクロールは変なフォームで、いまいち腑に落ちないところが多々あるのですが、本人は楽しく通っているので、まぁいいか、と思っています。バタフライの基礎のような練習もたまに入り、現状では全てが中途半端ですが、1~2年後にはまともなフォームで四泳法ができるようになるんですかねぇ?

恐らくうちの子供たちはまだ数年、スイミングを続けることになりそうなので、またこちらのブログでご報告しますね。