フランス国立統計経済研究所(INSEE)による起業に関する興味深いデータを見つけたので、ここにご紹介させていただきます。

フランスで起業が増えています。個人事業主として起業した人数は2002年に14万1000人だったところ、20年後の2022年度はその5倍以上の76万9千人になりました。若者、そして女性も、続々と起業にチャレンジしています。新しい個人事業主のうち30歳未満の割合は2002年度の23%から、2022年度は32%へと大きく伸びています。女性の起業も浸透し、2002年度は個人事業主として起業した女性は3割程度だったところ、2022年度ではほぼ半分を占めるようになりました。

2009年から導入された Micro Entrepreneurという、簡素化された手続きで独立できる方法も大成功を収めておりまして、2022年度、64万7千人もの人がこの形態で起業したそうです。

会社の設立数も大きな伸びを見せています。2002年度に立ち上げられた企業数は9万4千社でしたが、2022年度はその3倍以上の29万3千社が新たに誕生しました。

医療予約やオンライン診察のプラットフォームであるDoctolibは2013年に設立された会社で、今やフランスでその名を知らない者はいません。2023年に設立されたAI開発企業のミストラルAIは、既にユニコーン企業として輝かしい成功を収めています。

マクロン大統領は、2030年までにユニコーン企業を100社まで増やすプログラム「フレンチテック」を掲げ、国を挙げてスタートアップを応援していますし、起業の勢いはまだまだ続きそうです。