少し前の話になりますが、数か月前、女性アドバイザー向けの研修旅行に招待されました。このような女性だけの研修旅行に参加するのは2回目でした。昨年は初めてだったこともあり緊張していましたが、今年は昨年よりも落ち着いて振る舞えたように思います。フランス人ばかりの業界で、唯一の日本人として働く私は、いつも少し浮いた存在です。それでも、起業して20年目に入り、若手アドバイザーに対して多少は助言できるようになったのかな、と感じる場面が増えてきました。もちろん、そう思っているのは私だけかもしれませんが(笑)、実際に「勉強になった」「私もやってみる」と言ってもらえることもあり、同業者のネットワークの中で、少しずつ「ギブ」ができるようになってきたのかもしれません。
研修を企画した保険会社やアセット・マネジメント会社の担当者も全員女性だったこともあり、ディナーの際には次々と本音トークが飛び出しました。その中で強く感じたのは、フランスでも、女性が金融業界で地位を築いていくことは決して簡単ではない、ということです。今の20代の女性たちは、金融業界においてジェンダーギャップをほとんど感じていないようですが、40代半ば以降で現在一定の地位を築いている人の多くは、若い頃に「若い女性だから」という理由だけで、男性上司から軽んじられた経験を持っているようでした。
いくつになってもファッションに気を配り、さらりと仕事をこなしているように見えるフランス人女性たちも、実際には、見えないところで多くの苦労を重ねながら、仕事と育児を両立させています。華やかに見える人ほど、その陰でたくさんの努力を積み重ねているのだと実感しました。
